そんなことより僕と踊りませんか?

例えば良い物語があってそれを伝える相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない(by『海の上のピアニスト』)

細木数子に「あんた、死ぬわよ」と言われても仕方のない『M:i フォールアウト』。

細木数子に占われなくとも誰しも「死ぬな」と思うが。

トムクル体はりすぎやろ。貼るならサロンパスや。

 

coco.to

満足度高し。200人以上入るハコ(劇場)が満席なのも納得。夏休み中だからなのもあるけどさ。前半チマチマしてるな~と思ったけど前作と同じようにバイクアクションから畳み掛けるように凄くなった。後半なんて手に汗握りっぱなし

 

パトラッシュ、僕もう疲れちゃったよ・・

f:id:brimley3:20180813182955p:plain

 

おおっと。危うく昇天しちゃうところだったぜ。でも「そんだけ凄い」ということがわかってもらえたら幸いかと(わかるかw)。M:iシリーズで最高だったアクションは4作目『ゴーストプロトコル』のドバイ超高層ビルで忍者みたいなことするシーンなんですが(マジで金玉ヒュんひゅんする)。

 

今作でそれと匹敵するような凄いアクションはヘリのシーンかな(でもドバイのアレが自分ではベストだけどね)。体はりすぎだろ。

 

いいよ。スタント使っても(つかスタント使ってくれよ!頼むから)。見てるこっちまで疲れるだろうが。

 

f:id:brimley3:20180813182955p:plain

もう疲れちゃったよ

 

「ミッション:インポッシブル」全作をがっつりおさらい!これまでのミッションを完全解説【人物相関図つき】 | FILMAGA(フィルマガ)

これはわかりやすい!

2018/08/13 17:50

 しっかしマーヴェル同様これだけシリーズ化してるのに「劣化しない」のは流石だ。3作目『M:i-III』は「フィリップ・シーモア・ホフマンのリハビリなんでは?」とも言われたが(彼は前年に『カポーティ』でトルーマン・カポーティ役を演じた)。このシリーズ中3作目は興行収入落ちた(1作目より落ち込んだというのが素敵)けどその後は順調なヒットで。

 

ほんでもって今作の『フォールアウト』。

フォールアウト

 
死の灰とも。核爆発実験によって空中に吹き上げられた放射性生成物が再び地上に降下するもの。直径10〜500μmのものは数時間〜数日で実験地近くに落ちるが,もっと小さいものは対流圏の風に吹かれて広範囲に飛散,さらに小さい粒子は成層圏に吹き上げられ長年月にわたって徐々に降下する。大型水爆ほど成層圏に達する粒子の割合が多く,これはジェット気流の影響で中緯度上空に多く集まる傾向がある。生成物のうち骨に沈積するストロンチウム90(半減期27.7年)と筋肉などに集まるセシウム137(半減期30.0年)が特に人体に有害。

フォールアウトとは - コトバンク

タイトル通り今回のミッションもかなりヤヴァく。要はアポストルという謎のテロ組織がマッドサイエンティストに核爆弾を作らせた。その起爆剤となるプルトニウムを奪還せよというストーリーなんでこのタイトルなんですが。今までのサブタイトルで一番直球なのではないかな。

 

『007 カジノ・ロワイヤル』『007 慰めの報酬』と同じくこちらも前作『ローグ・ネイション』の続編にあたる。007と全く同じでシリーズ物なのに初の続編(今まで一話完結みたいなもんだったし)。なので敵キャラのレーン(ショーン・ハリス)とチーム外キャラのイルサ(レベッカ・ファーガソン)は引き継ぎ。続編なんで監督もクリストファー・マッカリー

 

もともとこのシリーズはプロデューサーでもあるトムクルが「同じ監督を使わないよ」というのが売りだったが。今回は微妙につながるので致し方ないかと。クリストファー・マッカリー監督は続投なんですがトムクルと息が合ってるんじゃないかなぁ(ちなみに3作目の監督をしたJ.J.エイブラムスはプロデュースに回ってます。つかJJはプロデューサーの方が本領発揮するのでは?)。

 

で、今回の『フォールアウト』。マッドサイエンティストがいきなり病院にいてイーサンらが質問するシーンがあるのだが。いつの間に事故ってたんだ?端折るなよw。つか直ぐにアレは「ああ、蒲田行進曲ね(わかるやつだけわかれ)」と思ったが。案の定。

 

序盤のアクションからしてぱねぇ。高度7620メートルからダイブし超低空でパラシュートを開く「ヘイロージャンプ」(実際にあるらしい。超危険だけど敵に見つかる確率は低いらしい)をトムクル本人がやっちゃうし。しかもそのシーンはCIAから来たお目付け役のエージェントと飛ぶハメに。

 

つかウォーカー(ヘンリー・カヴィル)、イーサンが雷鳴っていて飛び降りるのは危険だから待とうとしたのに「俺様は大丈夫だぜ。ヒャッハー」みたいなこと言って飛び込みやがって。バチッと当たったよね。今、カミナリ当たったよね。

 

迷惑かけるんじゃねぇよw。というか確実に死んでるでしょ。あのスーツ放電しないだろ!『クロニクル』という映画では完全に黒焦げになったが『フォールアウト』では気絶した設定。ま、映画だからねぇ。

 

で、なんやかやあってホワイト・ウィドウ(ヴァネッサ・カービー)に近づくのですが。綺麗なオネーチャンだけど「なんかヤヴァイ」オーラむんむんな感じで。ガーターにナイフ挟んでいて「お前は殺し屋か」つーくらいなサイコさん

 

この「なんやかや」ある最中にイルサ(レベッカ・ファーガソン)が参加して今までトロトロしていた展開に拍車をかけて面白くなるのですが。「ああ、やっぱり!」な前作同様バイクアクションすげー(『007』が車なら『インポッシブル』はバイクやね)。今回はパリですからね。ただでさえ交通量激しいのにw。

 

もうフルスロットルで手に汗握りっぱなし

 

そういうアクションも凄いのですが。プルトニウムアタッシュケースに入れて取引するので「ええっ!それ、大丈夫?」なんですが(汗)。メーター振り切れるほどの放射量なので如何なものかと。いくら鉄球で包まれていてもそんなん素手で触っていいもんなの?

 

やはり前作と微妙につながっているので頭脳戦もあり騙し騙され(というか今作は「行き当たりばったり」色が濃かったかな)。このシリーズってアクションも然ることながら1作目の頭脳戦も自分は好きだったりするんですよね(デ・パルマのファンやし)。

 

今回は身内(IMFやCIA)の騙し合い。さすが常に先を読むイーサンチーム。CIA長官も騙されたと見せながら見事に騙し討ち!脚本がうまいねぇ。キャストは前作に引き続いてオールメンバーといいたいところだがブラント(ジェレミー・レナー)がいないのが寂しいところ。でもその役どころをアラン(アレック・ボールドウィン)が担ってます。

 

映画評論家の町山さんによれば、本作はアクションありきで、物語のアウトラインをざっくり決めた状態で必要そうなアクション(っていうかトムがやりたい)シーンを先に撮って、アクションとアクションを繋ぐためにストーリーを決めていくというやり方だったんだとか。(トムが骨折して撮影が中断してる間にストーリーを練り直したらしい)

トム=イーサン「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」 (2018) - 今日観た映画の感想

 「トムクルのジャッキー化が止まらない」そうですが。確かにそのとおり。ジャッキーも体張ってたからなぁ。只、トムクルと違うところは「ジャッキーは昔から愛されていた」のですよ。

 

トムクルってイーサン・ハントをやるときはTVシリーズのファンから叩かれたりしたからなぁ。もっとすごいのは『インタビュー・ウィズ・バンパイア』で原作者が「トムクルがレスタト役だとぉ」と怒ったことあったもん。不憫よのぅ。

 

トムクルって今は押しも押されもせぬ大スターなんだけど昔は同期が演技力を磨く中「どんな映画でも主役を張る」ことに拘り続けていたので評論家たちにはアレだったのね。それに演技力あるほうじゃないしね。

 

笑っちゃうほど綺麗なニコマンと結婚した時も「ああ、トムクルは彼女の演技力に惚れたんだな」と思ったもん。もう別れたけどね。

 

 

まぁ、それはそれとして。もうシリーズ引退してくれよぉ。

手に汗握りっぱなしで俺が死んじゃうよぉ。