そんなことより僕と踊りませんか?

例えば良い物語があってそれを伝える相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない(by『海の上のピアニスト』)

オッサンホイホイ全開だった『レディ・プレイヤー1』。

うひょー!(≧∇≦)/

もう80年代を生き抜いた人は狂喜乱舞ですよ。スピちゃんやるなぁ。

 

スピルバーグ原点回帰な作品だと思いました。どういう所が原点なのかといいますと初期のスピちゃんはお気に入りの俳優(自分の作品に多用している俳優)があまりいないので有名だったのです。

 

多用している俳優はハリソン・フォードくらいなもん(インディ・ジョーンズはシリーズ化したから当然か。5作目も出来るようで)。

 

で、調べてみたら初期だけではなく現在でも2~4回起用している役者さんも多く(提供作品除く)。ごめんなさい。ちょっと間違いでした。でもスピルバーグ作品はけっこうあるから「作品の割には・・」という感じですかね。ほら、ベッソンだったらジャン・レノとかコーエン作品ならスティーブ・ブシェミとかお気に入りがいるじゃないですか。

 

それ(多用している俳優は少ない)はなぜかというと。有名な俳優さんはギャラが当然高くなるのでその分をSFXに賢く使うのです。それにスピちゃんは大メジャー監督でもコケた作品もあり。本当に撮りたかった『カラー・パープル』『太陽の帝国』はコケ、その代わりに撮ったSFは大ヒットというのも多く。嬉しいのだけど彼の中ではフラストレーション溜まってたかと(なんでオスカー取れないのかぁ・・と)。

 

シンドラーのリスト』で念願のオスカー手にしたときはめっちゃ嬉しかったんだろうて。でもそれ以降のスピルバーグ作品は「コレジャナイ感」が否めませんでしたね(好きなんだけどさ)。

 

★★

 

そんなスピちゃんウンチクは置いといて。『レディ・プレイヤー1』。俳優さんはベン・メンデルソーン、サイモン・ペグ以外あまり知らない人多し。人気スターは使っていないし。それがスピルバーグらしいというか。でも演技はきちっとこなしてるので見ごたえは充分(当たり前なんだけどさ)。

 

で、この作品の肝ともなるのがゲームの世界観。すげー。とくに最初のカーレースが凄すぎて鼻血が出そうだ。


映画『レディ・プレイヤー1』30秒予告(LiLiCo編)【HD】2018年4月20日(金)公開

 3Dや4DXでもかなり楽しめるのでは?という物凄さ。つかあんなん無理だから。無理ゲーだから!トラップ凄すぎて自分なら1秒ともたないよ(自信を持って言える)。

 

ま、なんやかやあって主人公ウェイド(タイ・シェリダン)はなんとかクリアするのですが。ハリポタの炎ゴブレットみたいな感じですかね。「謎を解いて次のステージに進むぞ。えいえいおー」みたいな。

 

で、第二ステージはどうやら映画がキーポイントらしいということに。その映画というのがキューブリックの『シャイニング』キューブリックの超有名代表作『2001年宇宙の旅』にしなかった所がポイント高し!スピちゃんやるぅ!ちなみに原作では『ブレードランナー』なのですが版権の関係でダメになり。親交の深かったキューブリックの作品にしたそうです。目の付け所が違うぜ!

 

あのボールが転がってきたシーンで「あ、もしかして次はアレなのでは?」と思ったら。キタ━(゚∀゚)━!

期待を裏切らない男。スピルバーグ。もうアドレナリン上昇しまくり!

 

小道具として使われたタイプライターあったし(文面が「いまにジャックは気が狂う」だったらもっとよかったのに)。それとニコちゃんが出てこなかったのがアレ(当然ながら斧でドアを破りますが。本人出てないのが残念)。

 

映画ファン(特にキューブリックが大好き)としては「涙とヨダレが止まらないのでは?」というくらいのリスペクト。最初のレーシングゲームよりもこちらのほうがニヤニヤしてしまいました。

 

coco.to

なかなか評判よくってよ。インタビューでスピルバーグが「これは(自分の作品の中で)3番目に映画化難しかった」とあったが1、2番目が何か気になるなぁ。

 

この他にも沢山のキャラが登場します。こりゃ著作権クリアするの大変時間かかったろうて。もう頭がおかしくなるくらい楽しい。

 

 

主人公ウェイドの仲間のひとりで鎧兜のアバターいるんですが。そのアバターは『三船敏郎』をモチーフにしたらしいです。スピちゃんクロサワ映画のファンだしね。

そんなオッサンホイホイより僕と踊りませんか?

ではまた( ´ ▽ ` )ノ