そんなことより僕と踊りませんか?

例えば良い物語があってそれを伝える相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない(by『海の上のピアニスト』)

招かれざる客。

招かれざる客』(まねかれざるきゃく、Guess Who's Coming to Dinner)は、1967年のアメリカ映画

第40回アカデミー賞では作品賞を含む10部門の候補となり、キャサリン・ヘプバーン主演女優賞を、ウィリアム・ローズ脚本賞を受賞。公開を前に亡くなったスペンサー・トレイシーの遺作でもある。

招かれざる客 - Wikipedia

そりゃヘプバーンはオスカー獲って当然でしょう。そのくらいの演技。彼女は演技上手いのは勿論知ってたのだが(まさかここまで上手いとは)。

 

娘役のキャサリン・ホートンはヘプバーンの姪だそうで。息があった演技というか。天真爛漫なジョアンナにぴったりの役柄でした。

 

この作品は会話劇なんですね。舞台劇のような会話中心だから役者陣もかなり力量ないと高評価得られないかと。夫役のマットにスペンサー・トレイシーだしジョアンナの婚約者にシドニー・ポワチエだし。すごいメンツ。だってキャサリン・ホートン以外3人ともオスカー獲った経験あるし。

 

coco.to

なかなかの満足度。総ツイートが少ないから1こでも「残念」評価があるとこんなことになるのねw。

 

『招かれざる客』はリベラルな両親のもとに育った娘ジョアンナ(キャサリン・ホートン)は人種差別することのない立派なレディに成長したがある日、彼女が黒人の婚約者を連れてくるというストーリー。親のびっくりした表情といったら!そりゃそうだわな。

 

なんやかやあって後半には彼の両親もやって来るのですが。これまたびっくり(こちらのほうが相当ショックみたい)。口あんぐり状態。

 

これは今のSNSでいう「共感」がものをいいます。人種差別云々よりも「親として子供の幸せとは?結婚を反対していいのか?」という葛藤が伝わってきます。脚本がうまいなぁ。それで思ったことをつらつらと述べてみるざんす。ポイントは2つ。

 

理屈じゃないんだ!

「確かにジョン(シドニー・ポワチエ)は良い奴だ。でも・・よりにもよって・・」というのがパパの本音じゃないかしら。確かに白人至上主義者ではないし心から娘の幸せを祝福したいのだけど。なんかモヤモヤしっぱなしで。パパ役のスペンサー・トレイシーも上手いよなぁ。

 

差別はなくならない。

blog.livedoor.jp

これ、酷いなぁ(滝汗)。大学の寮で同室の黒人を追い出そうと嫌がらせをし続けた白人女性もいたし。哀しいなぁ。これが現実。

 

でもそういう差別を受け入れろというのではなくむしろ反対。劇中でジョンが「自分は黒人としてではなく人間として生きたい」という名言があります。肌の色が違うとあなたになんの不利益を生じるの?と小一時間ほど問い詰めたくなりますが嫌う人は本気で嫌う。

 

悲しいよなぁ。戦争も必ず宗教と人種の問題がセットになっちゃうし(だから尚更尾を引くし)。人類が平等なのはもはや時間しかないんだね。

 

 

coco.to

『招かれざる客』でジョアンナと家政婦の関係と同じくらい良い関係でw。ブライス・ダラス・ハワードって嫌な役だけどああいうリーダー格いるよね。

 

coco.to

てっきり西部劇だと思ってたら違いましたw。不条理だよね。これも秀逸。