そんなことより僕と踊りませんか?

例えば良い物語があってそれを伝える相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない(by『海の上のピアニスト』)

アラバマ物語。

tohoシネマズさんのごぜじゅう企画で鑑賞。

coco.to

ま、当然ながら満足度100パーなんすけどね(だって2人しか評価してないしw)。もともと午前十時の映画祭は映画評論家たちがあーだこーだ相談しながら選んだのだからハズレは無いわけで。どちらかといえば古い作品が多いのですが。

 

アラバマ物語』はノーチェックだった(汗)。全然予備知識なくてみたらこれが意外と面白い。つかごぜじゅう企画なんで良作なのは当たり前なのだが。

 

アラバマ物語』(アラバマものがたり、原題: To Kill a Mockingbird)は、1962年製作のアメリカ映画グレゴリー・ペック主演。人種的偏見が根強く残るアメリカ南部で、白人女性への暴行容疑で逮捕された黒人青年の事件を担当する弁護士アティカス・フィンチの物語。当時の出来事を、後に成長した娘のスカウトが回想するという形式をとっている。

物語はアティカスが担当した裁判を中心に展開するが、この作品は単なる法廷ドラマに終わらず、子供の視点から見た大人の世界や、周囲の人々に対する純粋な好奇心などをノスタルジックに描いている。

アラバマ物語 - Wikipedia

スカウト役の子はジョン・バダム監督の妹だったのか。最後にブーという青年がちらっと登場するのですがロバート・デュバルだったのか(デビュー作だそうです)。

 

原作が1961年のピューリッツァー賞をとってその翌年には全米で900万部を売り上げる大ベストセラーになったそうです。

 

映画はというと。前半は人物紹介みたいなもんでチンタラしていたがメインの裁判シーンから面白くなり始めます。最初から法廷劇じゃなかったんだね。トム・ロビンソン被告役のブロック・ピーターズさんは演技うめー。助演男優賞あげたいくらい(ちなみにその年のアカデミー賞主演男優賞グレゴリー・ペック、脚色賞、美術賞をゲット)。

 

裁判があまりの不条理さに子供が泣いちゃうのわかるなぁ。古き良きアメリカじゃないアメリカがここにはあった。1932年の設定だからそういう差別は普通にあったんだね。

 

なぜか東野圭吾『手紙』を思い出し。尚貴が就職先の社長に言われる言葉「差別はなくならないよ」。なんてひどいこと言うんだ!この社長は(怒)。尚貴、苦労しながらここまできたんじゃねーか。それをアンタ・・とわなわな手を震わせながら読んでいたら。

 

なるほどなー。なんか心にグサグサ刺さりました。どういう内容だったか忘れたけど(手元にないんで)とにかく刺さりました。偏見なんかじゃなくこんな暖かい目で見守ってるのか。ううむ。流石に社長だけはある。

 

とにかく。『手紙』はラスト1行のためにあるようなもんだったのですが。とにかく感動。でも『容疑者Xの献身』よりかは泣けなかったけど(映画より原作で泣いた)。

 

 

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感動

 

「あの裁判はないでしょー」と言いたくなったが。当時はまかり通ったんだよね。キツいなぁ(汗)。救いのあるラストはハリウッドらしいや。