そんなことより僕と踊りませんか?

例えば良い物語があってそれを伝える相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない(by『海の上のピアニスト』)

ヘレン・ミレンの演技が素晴らしすぎた『黄金のアデーレ』。

『完璧なるチェックメイト』同様、これまた実話ベース。

 

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満足度がパネェ。ヘレン・ミレンの存在感といったら!

 

グスタフ・クリムトオーストリアを代表する画家であり、その絵は官能的でエロスと同時に死の香りがすると言われる。またクリムトには“黄金の時代”と呼ばれる金箔を使って作品を装飾した時期がある。映画で描かれた「黄金のアデーレ」も“黄金の時代”の作品である。同時期に描かれた「接吻」はクリムトの作品の中でも最も有名なものだ。またクリムトは好んで正方形のキャンパスを使い、常に新しい手法を取り入れようとしたウィーン分離派としても知られる。「黄金のアデーレ」もそんなクリムトの特徴が表れた代表作と言える。今では「黄金のアデーレ」は、“オーストリアモナリザ”と讃えられている。

【黄金のアデーレ 名画の帰還】あらすじと“映画を見る前に知っておきたいこと”

 ふーむ。そんな凄い作品なのかぁ。ウィーンの美術館が手放したくなったわけがわかるな。映画でも美術館側がなんやかや理由つけて返還しないというシーンあったもの。やはり目玉商品だけあり向こうも死守しているんだねぇ。というか話題作りにそんなキャンペーン(ウチの美術館にある絵が盗品だった場合、変換しますよーというキャンペーンらしいです)やったもんだから自分の首を絞めているようなもんだなぁ。

 

それよりも。美術品絡みの裁判って美術品の資産価値から弁護士費用をあーだこーだ計算するのかぁ。「黄金のアデーレ」は日本円にして156億だからランディ(ライアン・レイノルズ)が興味持つのも当然かと。美術品担当の弁護士って高いらしいそうで。

 

査問会で変換を拒否され「残るは裁判しかない」のだがオーストリアで裁判を起こすには180万ドルという法外な委託金が必要なのもビックリ。じゃ、金持ちしか裁判できないじゃん(汗)。

 

でもランディ君が法の目をかいくぐって・・もといなんとか裁判に持ち込めるよう便宜を図って。へぇ、そんな抜け道があるんだね。違法じゃないし。すごいぞランディ。

 

だいたい新米弁護士が出る映画って弁護士がへっぴり腰で依頼人がしっかりしているという図ができるのですが。この作品ではランディ君も新米ながらも活躍してます。頭いいなぁ。依頼人のマリア(ヘレン・ミレン)も矍鑠として格好良すぎるが。

 

査問会でウィーンにどうしても行かなくてはならないけど辛い思い出ばかりが頭をよぎるので「私は行かない」と言い張るマリア。ヘレン・ミレン上手いなぁ。やはりあの役はヘレンしか出来ないよ。走馬灯のようにフラッシュバックする演出も素直にいいしね。

 

なかなか良かったぞ。ドラマとしても上出来の部類じゃないかしらん。

 

 

それにしても裁判ってお金と時間かかるのね~。

そんなヘレンより僕と踊りませんか?

ではまた( ´ ▽ ` )ノ