そんなことより僕と踊りませんか?

例えば良い物語があってそれを伝える相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない(by『海の上のピアニスト』)

やはり日本人なら一度は見ておきたい『日本のいちばん長い日』。

coco.to

満足度高し。骨太な映画なり。あれ、このタイトルどっかで聞いたような?と思ったら岡本喜八版(1967年)のリメイクなんだね。原作はリメイク、オリジナルとも半藤一利(オリジナル版は理由があって大宅壮一の名前で発表されたそうです)。

 

オリジナルの岡本喜八版は未見なのだがどうやら評価高いらしく。根強いファンも多いそうで。「リメイクはオリジナルを超えない」というセオリー通りにいくかと思ったら今回の原田眞人版も結構評判いいみたい。史実に忠実なんだそうで。

 

twitterもつらつら見ていたら「松坂桃李が出ているから」という理由で見た若い子もいて。どーりで(洒落かw)。動機はどうあれ若い人も興味持ってくれるということは非常に嬉しいもんです。だって自分の生まれた国なんだもの。たとえ全面降伏だとしても戦争が終決していなければ今の日本がなかったようなもんだもの。平和ボケ上等じゃねーか!

 

キャスト(主要人物)は

 

日本のいちばん長い日 - Wikipediaより

 

主要人物は演技達者で鉄板なのです(脇キャラも全員カチッと演技していて素晴らしい)。陸軍少佐役の松坂桃李が結構すごい。狂気に走っちゃう様が。「純粋と狂気は紙一重」だと思った。それくらい迫真の演技。

 

松坂桃李、戦争映画初出演での意識の変化「いまの僕ができる、数少ない役割のひとつ」 | ORICON STYLE

松坂桃李がんばってたもんなー

2015/08/19 07:02

 名前に桃が入っているのに(映画版『おはよう忍者隊』の元ネタ)。すごいぞ。

 


綾野 剛 おはよう忍者隊 ガッチャマン 201308 - YouTube

とりあえず。映画『ガッチャマン』がぐだぐだなのはゴウリキのせいじゃない。

 

あ、また話がそれましたね。先ほどのwikiでオリジナル版と比べてみたら1967年度の『日本のいちばん長い日』は制作・配給が東映。今回の『日本のいちばん長い日 THE EMPEROR IN AUGUST』(サブタイトル付き)は制作・配給が松竹ですた。

 

阿南惟幾(これちか)の次男役の人はオリジナル版で阿南を演じた三船敏郎のお孫さんなのかぁ。へぇ~。

 

この映画、ほんまに配役から何から何まで「ええ仕事」してますね。こんな良い作品なのに会話の半分も理解できないという自分が情けない。特に陸軍の専門用語というか軍事言葉というか。会話が中心なのに事件のことは分かっているので逆算して「あ、こういうことを言ってるんだろうな」と予測するしかないのが痛い。

 

まるで方言が「なんとなくわかる」と言うレベル(汗)。まだ昭和なんだよ!平安や室町時代の言葉じゃないんだよ!それなのに・・自分ときたら・・。でも見て損はなかったです。やはり日本人なんだなぁ。日本が好きやねん。

 

あと。主要人物で昭和天皇役のモッくんが良かった。でも結構大役だよねー。本木雅弘さんは演技達者ではあるけど「陛下かぁ・・( `・ω・) ウーム…」と思ってたんですよ(どうやらオファーを断り続けたらしい。樹木希林さんにプッシュされたようで)。でも心配ご無用!陛下らしい振る舞い。うーむ。色気あるなぁ。格好良すぎるぞ。

 

皇室特有の「気品」というよりは本木雅弘の「気品」を出していたように思います。オーラは感じられないがコレはこれで好き。ちなみに『終戦のエンペラー』でラストに出ていた片岡孝太郎さんの昭和天皇はオーラ出まくりでした(自分の中ではこの人が一番似合ってると思います)。

 

 

なかなか骨太だったぞ。

そんな名前が桃の人より僕と踊りませんか?

ではまた( ´ ▽ ` )ノ