そんなことより僕と踊りませんか?

例えば良い物語があってそれを伝える相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない(by『海の上のピアニスト』)

『ライアンの娘』を観たら中島みゆき『ファイト!』の一節が頭から離れなくなった。

薄情もんが田舎の町に あと足で砂ばかけるって言われてさ

出てくならお前の身内も 住めんようにしちゃるって言われてさ

(song by中島みゆき『ファイト!』)

 

coco.to

大河ドラマなら巨匠デヴィッド・リーンで決まり。リーンの作風はスティーブン・スピルバーグマーティン・スコセッシなどの監督に多大な影響を与えたんだってさ。でも知名度の割には寡作が多いんだって。自分は『アラビアのロレンス』より『ドクトル・ジバコ』 のほうが好きだな。

 

というか『ライアンの娘』。ヒトコトで言っちゃうと「不倫の代償はあまりにも大きすぎた」ということでしょうか(;´Д`)

 

上映時間が195分という長さ。飽きるかと思いきやさすが巨匠。アイルランドの自然を余すところなく表現しきってますな。りりあんと!

 

「え?もしかして小津安次郎?」と思えるくらいあまり関係のないショット。でもさすが巨匠。あの自然美を見事に映し出してます。特に第2部の嵐シーン。こ、これ、セット内の撮影だよね?だってあんな嵐の中ムラビトがわらわら集まるの危険すぎるじゃん。す・・凄すぎる。さすが巨匠。

 

この作品はアカデミー助演男優賞(ジョン・ミルズ)と撮影賞をとったそうで。特にジョン・ミルズは言語障害がある男の役だったので授賞式のスピーチもお辞儀をしただけというのが素敵エピソード。撮影賞は当然ですね。さすが巨匠。

 

ランドルフ少佐(クリストファー・ジョーンズ)は寡黙ながらも威張らないし良い人そうだしロージー(サラ・マイルズ)と「目と目が合ったらフォーリンラブ」というのは如何なものか。時代が悪かったんや。あとムラ社会も。

 

少佐のトラウマはわかるような気もするな。今じゃカウンセラーとかあるけど当時はなさそうだし。

 

それにしてもだ。チャールズ(ロバート・ミッチャム)がめっちゃ良識人じゃん。こんなええ人を裏切る行為をするロージーは・・ぷんすか。

 

 

やはり大河ドラマとくれば巨匠リーンに適うものはいません。でもcoco-映画レビューサイトで「普通」評価しちゃったんだけどね(だから満足度が下がっちゃった。本来ならば100パーセントなのよ)。

そんなムラ社会より僕と踊りませんか?

ではまた( ´ ▽ ` )ノ