そんなことより僕と踊りませんか?

例えば良い物語があってそれを伝える相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない(by『海の上のピアニスト』)

これがジブリの生きる道。

ちかごーろー私たーちは いー感じ(song byパフィー『これが私の生きる道』)

 

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パヤオ、ストーリーは破綻しまくってんのに画のクオリティは流石だからなぁ」とかなんとか言いつつジブリ作品は毎回チェックしとります。宮崎駿引退しちゃったけどね。「アリエッティ」の米林監督ですか。予告編見ると・・ううむ。

 

だいたい記事を書くときって最初にタイトルを考えるのだが。この映画レビューはちと困りました。タイトルに。

 

  • アナ雪より百合っぽいジブリアニメ『思い出のマーニー』。
  • 小泉純一郎『思い出のマニュフェスト』なら見てみたい。 
  • 宮崎駿亡き後(殺すなw)画のクオリティはそのままな『思い出のマーニー』。
  • 吾朗ちゃんの『コクリコ坂から』みたいにあるあるネタ満載な『思い出のマーニー』。
  • 予告編見る限り『思い出のマーニー』は百合アニメと勘違いしちゃうよね。

 

 いろいろ考えたんだけどね。これって原作が児童文学なのかぁ。そういや児童文学の原作を映画化したのって最近ではハリポタが有名だよね(ジブリでは『魔女の宅急便』)。

 

結構ジブリってなんでも「挑戦する」みたいで。今作はジブリダブルヒロインですか(あれ?どっかで聞いたような)。画のクオリティは流石だけどストーリー破綻しているよね?という宮崎作品を見慣れちゃっているせいか久しぶりにストーリーしっかりしたアニメでビックリ。調べたら脚本家3人もいるのね(ちなみにゲド戦記よりパヤオ、高畑作品以外は脚本家2人です)。

 

やれば出来るじゃん。じぶり。

 

予告編見る限り女の子がハグし合ってたりさながら中原俊監督作品『櫻の園』みたいな「せんぱい、好き」「私も(うふふ)」というゆるーい百合を想像してたのだが。どーせならピージャク(ピーター・ジャクソン)の『乙女の祈り』ぐらいに行き着くところまで行っちゃえば?と観る前は思っていたのです。

 

 

蓋を開けたらビックリ。

まるで『フォレスト・ガンプ』の「人生はチョコレートの箱のようなもの。食べてみるまでわからない」という名言みたいな。

 

児童文学なんて勿体無い!ミステリ入ってるよ。ストーリーにぐいぐい引き込まれていくし脚本がいいのだな。ま、ホコロビは出てくるけど「破綻しまくってたパヤオ作品よりなんぼかまし。というか上出来なんじゃ?」というレベルで。伏線が張り巡らせてあるし声優使わないことで有名なジブリでもこれはこれで(・∀・)オッケー!。ま、『風立ちぬ』の庵野が酷いなんてもんじゃなかったからな。

 

関係ないがこないだテレビでやった『となりのトトロ』。糸井重里の声が聞きなれたのか違和感なくなりました(『風立ちぬ』なんどもテレビ放映したら庵野の声、慣れちゃうのかなぁ?嫌だなぁ)。

 

で。タイトルのジブリの生きる道なのですが。宮崎駿亡き後(殺すな)あるあるネタやればいいのでは?とも思うのです。宮崎吾朗ちゃんの『コクリコ坂から』だって昭和40年代を生きてきた人には堪らないし兄妹疑惑なんて「昭和だよねー」な感じだけど主人公らの心情にはグッとくるし。

 

今回の『思い出のマーニー』だって「わたしは、わたしが嫌い」なんて思春期の子なら必ずいちどは思うんじゃないのかな。自分に自信が持てなかった子がひと夏の経験で変わってゆくなんて映画でもあるあるネタ満載だけどね。この「なんかこういう気持ちわかるよねー」なのをゴリ押しせずにさらりとアニメにするというのがジブリの生きる道かな・・と。

 

 

あと米林作品って主題歌のセンスあるよね。プリシラ・アーン「Fine On The Outside」って良い曲だよね。ちなみに自分は『コクリコ坂から』の主題歌(手嶌葵「さよならの夏」)が好き。

そんなカオナシ監督より僕と踊りませんか?

ではまた( ´ ▽ ` )ノ