そんなことより僕と踊りませんか?

例えば良い物語があってそれを伝える相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない(by『海の上のピアニスト』)

文太兄ィは格好いい!アニキのためなら死ねるw。

ターミネーター』がキャメロン、シュワちゃんの出世作なら『仁義なき戦い』は深作欣二菅原文太の出世作でしょう。間違いない!

 

仁義なき戦い』(じんぎなきたたかい)は、戦後広島で実際に起こった広島抗争を題材として、飯干晃一が著したモデル小説。この原作を東映が製作した映画はシリーズ化され、演劇にもなった。キネマ旬報2009年(平成21年)に実施した<日本映画史上ベストテン>「オールタイム・ベスト映画遺産200 (日本映画編)」では、本作を歴代第5位に選出した。

 仁義なき戦い - Wikipedia

 tohoシネマズさんが時々やる企画「午前十時の映画祭」が好きでよく観てました。なんてったって過去の名作がスクリーンで蘇るのだから映画ファンには堪らないじゃねーか。

それに過去の作品だから1000円と大変リーズナブル!さすがに全部の作品は網羅できませんでしたがそれでも名作を堪能したなぁ。

 

で、この企画。あんまり評判いいもんだから第二回目まで出来て(一回目、二回目とも週替わりで1年間上映)。でも全部洋画なのね。「邦画も名作あるのになぁ。ごぜじゅう企画も邦画やんないかなぁ」と常常思っていたのです。

 

それが「新・午前十時の映画祭」として邦画も上映されることに!これは嬉しい(つか第二回と書いてあったけど一回目はいつやってたの?)。それよりもなんで洋画に混じって邦画は付け足し程度な上映なの?25作品中邦画は8つのみというのは。

 

その中の1つである『仁義なき戦い』。くぅ~。文太あにい格好いい!ただただ圧倒されっぱなし。深作欣二監督の撮影法も当時は斬新な部類だったんだと。「~じゃけんのう」という広島弁が様になってるので広島出身だと思ったら宮城出身だったのね。さすが俳優。

 

菅原文太が格好いいのは当然ながら脇キャラも凄くイイ!梅宮辰夫(後に辰っちゃん漬けを発売するとは誰が予想できただろうか)や松方弘樹(『たけしの元気が出るテレビ』で泣き上戸なおっちゃんだとわかりびっくりした人も多いはず)もギラギラしていて若いなぁ。でもなんてったって渡瀬恒彦のギラギラには敵いません(後半にちょっと出てくるんだけどあのインパクトは堪らん)。

 

でも「ベスト・オブ・脇キャラ」なのがなんといっても山守組長役の金子信雄!もう凄いです。映画ファン、邦画ファンは金子信雄の演技力にノックアウトですよ。知らないけどw。アクション映画って主役より敵キャラのほうが格好いいと決まって映画は大ヒットするのです(代表的なのが『ターミネーター』『ダイ・ハード』)。『仁義なき』の山守は敵ではないのですがね。

 

もうね!金子信雄がいいのです!たまらんのですよ。人間の弱さ、ずるさをこうまで端的に表現してくれるなんて「いよっ!名バイブレーヤー」と言いたくなっちゃう。wiki見ると金子信雄は療養中にもかかわらずこの役に臨んでくれたとか。役者魂炸裂やね。

 

 

笠原和夫(脚本)が手記を書いた美能幸三に会いに行き「映画なんか信用できん!」 と怒られたエピソードは凄い。当時、美能は出所したてで現役バリバリだそうだから怖かったろうなぁ。

そんな仁義ない人より僕と踊りませんか?

ではまた( ´ ▽ ` )ノ