そんなことより僕と踊りませんか?

例えば良い物語があってそれを伝える相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない(by『海の上のピアニスト』)

お子ちゃま向けにはもったいなさすぎるアニメ『SING』。

coco.to

まぁまぁな満足度。評価が低くなったのは「普通」が多かったからと思ったら「残念」も3件ほど。感性は人それぞれやしね。

 

自分は楽しめたかな。ディズニーの『ズートピア』に対抗したのか動物の擬人化ですか。でも「ゆめときぼー」のデズニーとは違い流石はイルミネーション・スタジオ。挫折ありの人生悲喜交々。怪盗グルーのなんちゃらという作品は泥棒が主役やし(あ、『ラプンツェル』はユージーンが泥棒だっけ)。

 

そんなこんなで教科書的な王道ディズニーと一線を画すイルミネーション・スタジオ。決して「お行儀の悪い」作品ではないけどさ。自分は無菌室で純粋培養されたものよりはこういう「泥だらけだっていいじゃん。キレイキレイじゃつまんないよ」みたいなのも好きだな。

 

トーリーはディズニーと同じく王道路線。そりゃ子供をターゲットにしているからそんなに難しくはできないでしょう(小学生でエヴァ好きなんて居る?)。ユニバーサルってアニメは後発組なんですが徐々に人気を伸ばしてきてるのでディズニーに近づくのではないかな?と思うのです。

 

あと。ディズニーとイルミネーション・スタジオはスピルバーグキューブリックの関係に近いのではないかと。ま、巨匠と一緒にするのはアレですが。

 

例えば。戦争ジャンルであげてみたいと思います。スピルバーグは『プライベート・ライアン』が有名ですね。戦闘シーンは凄まじかったです。銃弾が海の中にヒュンヒュン飛んできたり陸に上がったら上がったで阿鼻驚嘆の世界。「ママー!ママー!」と泣き叫ぶ兵士はいるわ片腕をなくした兵士はいるわ・・

 

かたやキューブリックは『フルメタル・ジャケット』が有名です。前半の海兵隊訓練キャンプでの訓練シーンはまるで人格を否定するような容赦のなさ。後半では彼らのベトナムでの行動(舞台はジャングルではなく廃墟!)。

 

まぁ、この説明だけではわからんと思いますが(汗)。スピルバーグって直接的に魅せてるのですよ(「どうだ」と言わんばかりに)。対するキューブリックは間接的。コップを正面から見るか真上から見るかの違いがこの2人にはあるのです。自分はどちらも好きですがね。

 

それと同じような感じがディズニーとイルミの関係だと思ったな。同じ王道でも微妙に違う。それぞれの色を出しているから面白いのだ。

 

★★

 

それはそれとして。『SING シング』ですが。時間の都合上、吹き替え版で見たのですがね。全然違和感のない出来栄え。少し前の吹き替え版だと「( `・ω・) ウーム…ちょっと」というのが多かったのですが。吹き替え版にも力入れてますね。すごいぞユニバーサルw。

 

劇場主のバスター・ムーンに内村光良。全然違和感ないどころか似合い過ぎてました。全然顔など浮かばずに感情移入できますぜ。あと芸人はグンター役の斎藤司(トレンディエンジェル)。斎藤さんって良い声してるので最近では声優業もこなしてますね。斎藤さんだぞ。

 

あと声優陣は長澤まさみスキマスイッチ大橋卓弥。それとMISIAという豪華さ。普通、吹き替えの歌だと「へ?」となるけどこれは当たりだわ。

 

お気に入りが必ずひとり(一匹?)は居るというキャラたちばかり。才能あるけど傲慢で性格の悪いネズミ、恥ずかしがりやな象。歌が大好きなゴリラ、傷心のヤマアラシ等など。肝心の歌も既存の曲を使っていながらハズレなし!オーディションでも「レベル高っ!」と思うくらい。関係ないけどレッサーパンダ5人組が勘違いしていて可愛かった。

 

エンドクレジット見てたらセンスある曲ばかりがつらつら並んでましたな。さすがに挿入歌として部分的に流したのだけどもお得感ムンムン。ようござんした。

 

 


Sing Rosita "Shake it Off" | Special Performance 1080 [HD]

そんなロジータより僕と踊りませんか?

ではまた( ´ ▽ ` )ノ